東京都
ログイン
2025年8月26日(火)〜2025年8月28日(木)

【教養講座】ウクライナ紀伝:人物でたどる近世ウクライナ史

その他カルチャー
オンライン講座

今年度が初めての試みとなる新講座です。近世(初期近代)は、ウクライナ本国では最も人気のあるドラマチックな時代の一つです。この時代、ウクライナ人は本格的にヨーロッパ世界に参画し、古い社会構造が崩れて新しい「コザーク」(コサック)が歴史の表舞台に現れました。本講座では、ウクライナ近代の幕開けを支えた大名たちと、「コザーク」の指導者たちを通してこの時代を概観します。16世紀まで、社会の頂点には古の大公(おおきみ)の末裔である「公」たちが君臨し、郷土の守護者として振る舞っていました。この世紀の半ば、彼らはさらなる飛躍を求めて新しい社会(ポーランド王国)への参画を決意します。しかし、これが彼らの伝統的権威を相対化していく転換点となったのです。ウクライナ人は、ルネサンスからマニエリスムに向かう新しいヨーロッパ世界へ盛んに留学しました。そして、故郷でも西欧式の学校を開き、自らの声を世に伝えるために印刷所を作ります。東西キリスト教会の融和と合一を目指す議論も活発に行われました。人間の自由と平等がうたわれたこの時代の寵児となったのが、伝統的秩序から自由なアウトロー、「コザーク」(コサック)でした。本講座1日目では、「ルーシのスキピオ」、「正教の庇護者」と称えられたウクライナ第一の大名オストロージケィイ公と、その分家で東西教会合同を庇護しウクライナの権益を守ろうとしたザスラーウシケィイ公を取り上げます。2日目には、ウクライナ第二の大名ズバラージケィイ公とその分家ヴィシュネヴェーツィケィイ公を取り上げます。後者は「コザーク」の本拠地を築き、「正教信仰の主柱」と讃えられながらも、やがてはその仇敵となりました。3日目は「コザーク」を取り上げます。

開催日
場所
オンライン
主催者
東京外国語大学
定員数
30名
費用
3,700円
申込期日
6/5(木)10:00~6/30日(月)
問い合わせ
tufs-openacademy@tufs.ac.jp平日9:00~17:00
対象世代
現役世代
学習レベル
関連する資格、職業等
なし
受講した

備考

※最新の申込状況は、主催者の申込サイトにてご確認ください。
【受講案内】
https://tufsoa.jp/how