【教養講座】ウクライナ民謡の世界
【講座内容】
民謡は、歴史上の流行歌であり、そのときどきの人々の関心や好みに合わせて作られ、19~20世紀にかけて固定化・化石化されるまでは、絶えず刷新されてきた重要なメディアでした。それは娯楽であると同時に、宗教行事や慣行、生活の知恵、郷土の環境、人間関係にまつわる物語、自分たちの祖先の歴史を伝える記録でもありました。本講座では、数あるウクライナ民謡のうち、コザーク(コサック)歌謡やドゥーマ(口承英雄叙事詩)に分類される歌を取り上げます。また、民謡以外にも関連する歌や詩を取り上げる予定です。コザーク歌謡やドゥーマは、コザークが実際に活躍した16世紀から18世紀に主に作られ、コザークの生活や戦い、その死を歌います。そこには、しばしばウクライナ人の持つ何らかの世界観や英雄の典型像が表れます。研究者たちは、それぞれの歌の歴史的背景を探ってきました。一方で、そこに描かれるコザーク像には、歴史上のコザークの実像と重大な矛盾点も指摘できます。例えば、歴史上は国家建設者であったコザークが、歌のなかでは与太者として囃される、といった具合です。史的実像に必ずしも合致しないこうした点にこそ、歌の担い手たちの理想や関心、大きく言えば世界観が表れていると考えられると思います。本講座では、歴史的背景を考慮しつつ、こうした矛盾点に注目しながら有名なコザーク歌謡を概観し、ウクライナ人の歴史的な世界観を垣間見てみたいと思います。なお、講座では主に歌の内容について話をします。音楽的側面についての話はあまりしません。音源があるものはなるべく聞きたいと思いますが、歌う練習はしません。旋律の失われた歌、録音のないものも扱います。歌に関する講座ですが、歴史の話もします。スケジュールにあげる分類は講座内で取り扱う範囲を示しており、話のわかりやすさ向上のため、分け方や順番を変更する場合があります。目安としてお考え下さい。
【重点を置く学習内容】
今日のウクライナ人の世界の土台となっている歴史的世界観の一端を知ることを目指します。
- 開催日
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- 場所
- オンライン
- 主催者
- 東京外国語大学
- 定員数
- 30名
- 費用
- 4,600円
- 申込期日
- 8/5(火)10:00~8/31(日)23:59
- 問い合わせ
- tufs-openacademy@tufs.ac.jp平日9:00~17:00
- 対象世代
- 現役世代
- 学習レベル
- 関連する資格、職業等
備考
【受講案内】
https://tufsoa.jp/how