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2025年10月20日(月)〜2026年1月19日(月)

【教養講座】アメリカから見た日米戦争~大英帝国に替わる国際秩序構想~

その他カルチャー
オンライン講座

【講座内容】
日米が激しく戦った戦争が終わって80年が経つ。国力に巨大な格差があり、当時から全面勝利は不可能とされていた日米戦争がどうして起きたのか、これまでも様々な分析がなされている。ただ、多くは専ら日本側の見込み、想定、期待、あるいは国内諸勢力の思惑・諸事情などを詳しく分析して、「やむえざる」開戦の選択を追跡している。その際に、アメリカ側はこの大戦で日本に対する関心は二次的なものにすぎず、戦後世界の秩序形成を見据えて総力戦を進めていたことが考察から抜け落ちている。アメリカにとっては、大英帝国に代わりアメリカを中心とする国際秩序の創設が課題なのであった。「アメリカの世紀」で提言されていたシステムの実現である。その関心からはアメリカがアジア情勢に積極的に関与することを想定していなかった。アメリカとしては、日本側が日米交渉で絶対譲れないとしていた満蒙、中国の諸権益を容認すれば戦後世界秩序の構想が破綻してしまう。そのためアメリカは日本に対して厳しい経済制裁を課しハワイ真珠湾に太平洋艦隊を配備したことで十分に開戦を牽制したつもりであった。開戦後の戦争遂行でもこの戦後構想実現の視点から無条件降伏を要求し、原爆投下が選択肢となり、降伏後は占領のもと戦後改革が断行された。
 今やトランプ大統領がこの戦後国際秩序はアメリカにとって負担なだけだとして早急に破壊しようとしている。本講座は、日米戦争を歴史的に捉えておくことで、大戦、冷戦から冷戦後までアメリカを中心とする世界秩序がどのように形成され揺らいでいるかを検討し、トランプ後の世界秩序形成に日本が果たす役割を考える参考となろう。

【重点を置く学習内容】
日米戦争をアメリカ側の視点で見てみる

開催日
場所
オンライン
主催者
東京外国語大学
定員数
30名
費用
11,800円
申込期日
8/5(火)10:00~8/31(日)23:59
問い合わせ
tufs-openacademy@tufs.ac.jp平日9:00~17:00
対象世代
現役世代
学習レベル
関連する資格、職業等
受講した

備考

※最新の申込状況は、主催者の申込サイトにてご確認ください。
【受講案内】
https://tufsoa.jp/how

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