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2025年8月26日(火)〜2025年8月28日(木)

【教養講座】「偉大なアメリカ」の問い直し:セトラー・コロニアリズムの脅威

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Make America Great Again. 政府効率化省。アメリカでは効率を最大限に追求し、現在その結果は巨大な格差社会となっている。その原点には、セトラー・コロニアリズムがある。その思想は豊かな環境があればそれを最大限効率的に開発する存在を正義とする。北米先住民の狩猟採集生活は環境を開発するものではないため、ならば効率第一の文明人がそうした「怠け者」を排除、民族浄化して開拓する。それが「偉大なアメリカ」を発展させた。 先住民の民族浄化が終わりを告げた19世紀末、セトラー・コロニアリズムによる偉大さの追求は、合衆国の内外に拡大してゆく。国外ではフィリピン植民地化の正当原理となり、国内に大量に流入を続ける新移民には成功の夢を目指すアメリカン・ウェイを身につけるように迫った。効率を追求する個人を基準にアメリカ人を階層化し、「怠け者」を排除した。ただし、勤怠は根拠なく人種に結びつけられて、差別が正当化された。現在のテック社会ではセトラー・コロニアリズムをメリトクラシーと読み替え、テックのプラットホームを構築した者が巨富を独占し、その世界でイノベーション能力のない大衆は何もできない「怠け者」と同じとされ最低賃金労働者に甘んずるしかない。他方で、効率第一の激しい競争は人間の尊厳を傷つけており、Z世代の若者には人間としての幸福を第一とする「静かな退職」を模索する動きも始まっている。本講座は、際限のない開発が人類の存在を危うくしている時、「偉大なアメリカ」の意味を探り別の生き方を考えるものである。

開催日
場所
オンライン
主催者
東京外国語大学
定員数
30名
費用
3,700円
申込期日
6/5(木)10:00~6/30日(月)
問い合わせ
tufs-openacademy@tufs.ac.jp平日9:00~17:00
対象世代
学習レベル
関連する資格、職業等
なし
受講した

備考

※最新の申込状況は、主催者の申込サイトにてご確認ください。
【受講案内】
https://tufsoa.jp/how