声に出して読んでみよう!
春期対面特別企画
魅力的な朗読の世界
多岐にわたるアナウンサーの仕事の中でも「読んで伝える」、「話して伝える」という仕事は大きな柱の一つです。とくに朗読は奥の深い世界です。
今、この朗読に対する人気が高まっています。特に各地の文化センターの朗読講座には多くの人が年齢を問わず通っています。その目的は、視覚障碍者の方への音訳や対面朗読、図書の録音奉仕など様々です。共通しているのは、作品世界を自分の体を通して表現する醍醐味や声に出して読むことの楽しさを求めているという点です。
基本的に朗読は全て一人の中で完結します。原作の言葉も変えません。同じ表現でもナレーションは映像、効果音、音楽などと構成されて演出家の意図を形作って行きます。此処が大きな違いです。
朗読は聞き手に届けるものです。本(原作)と聞き手を繋ぎます。つまり朗読は「文章」の「書き手」と「聞き手」をつなぐコミュニケーションをはかることなのです。作者は何を言いたかったのか、何故こういう表現を使ったのか?その文章を手がかりに書き手と対話し、「聞き手」に向き合います。聞き手の期待と反応を敏感に確かめながら丁寧に声で届けるということです。
朗読が初めてという人の表現は「助詞を強調する人」、「うねり読みの人」、「過度の感情移入の人」、「自分の息の都合でぶつ切りに読む人」、「無表情な棒読みの人」など様々です。これでは困ります。
では書いてある文章を意味通りに読むにはどうするか?その手がかりが「読む」を「話す」に近づけると言う事です。
私たちはふだんの会話では自然なイントネーションで話しています。自然に、連続した言葉や文の中で音を上げ下げして意味を作っています。ところがひとたび文字を読もうと文章に目を落とすといきなり不自然な読みにはまってしまいます。所謂、癖読みの多くが不自然に聞こえるのはこのイントネーションが不自然だからなのです。ここで大事な事は「文字」を音にするのではなく「意味」を音にすると言うことです。文章を意味のかたまりで捉え、その塊がわかるように声にする事。それが「意味を音にする」、「話す」と言う事です。
朗読にいい声も悪い声もありません。あえて言えば「意味を伝える声」が「いい声」といって良いと思います。普段通りに出せる声が朗読にとって最も良い声です。あなたにとって出しやすい声が聞き手にとっても聞きやすい声なのです。
朗読は「音の言葉」による再創造です。
この講座では、作品を例に日本語の豊かさや美しい響きを確認しつつ、聞きやすく伝わり易い表現についてお話しします。
参考作品:ごんきつね(新美南吉)、山月記(中島敦)
※講座資料は、授業開始時にレジュメを配布します。
別途、参考作品を購入する必要はありません。
- 開催日
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- 場所
- 千代田区
- 主催者
- 東京都立大学オープンユニバーシティ
- 定員数
- 40名
- 費用
- 3000円
- 申込期日
- 問い合わせ
- 03-3288-1050平日9:00~17:30
- 対象世代
- 現役世代
- 学習レベル
- 関連する資格、職業等


