区民とともに歩む図書館をめざして ~本と人、人と人をつなぐ
日本の魅力ある図書館シリーズ
北区立中央図書館(赤レンガ図書館)
大人の読書離れが顕著な一方、図書館、マイクロライブラリー、ブックカフェなど、本に囲まれた美しい空間が注目されています。特に近年の図書館は、建築的な美しさやダイナミックさはもちろん、本の陳列、選書、展示、サイン計画、家具のセレクトを工夫し、カフェを併設するなど、本との出会いだけでなく、居心地の良さも重視しています。
今期は赤レンガの外観が特徴的な北区立中央図書館です。ドナルド・キーン氏の蔵書を手にとって見ることができる特設コーナーや和めるカフェも併設された魅力的な図書館です。ぜひご受講ください。
東京都北区立中央図書館は、旧日本陸軍が使用していた東京砲兵工廠銃包製造所の跡地に建設されています。「赤レンガ図書館」の愛称の由来である赤レンガ棟は、大正8年(1919)に弾丸製造工場(弾丸鉛身場)として建てられたものです。かつて軍事施設として建てられた赤レンガ棟は100年の時を経て、現在は図書館として利用されています。
こうした歴史的背景を持つ本館は、平成20年(2008)6月28日に北区立中央図書館として移転開館し、今年で18年目を迎えます。「区民とともに歩む図書館」を実現すべく、「利用者が主役の図書館」、「永く愛される図書館」、「区民が活動する図書館」という、3つのコンセプトのもと、蔵書は約44万冊、1年間に約59万人の方にご利用いただいています。
ユニバーサルデザインの採用と様々なスタイルの閲覧席や喫茶・フリースペースの設置などにより、だれもが利用しやすく利用者が主役となるための工夫のほか、明るく親しみやすく、時間とともに風景になじむ建物であり、成長と変化に対応できる図書館として、現在は北区のランドマーク的な存在ともなっています。さらに、当館の建設時期に設立された「北区図書館活動区民の会」は、児童サービス、ユニバーサルサービス、地域資料サービスなど様々な分野の事業をともに行うパートナーとして、区民が活動する北区立図書館の最大の特徴となっています。
このほか、日本文学研究者ドナルド・キーン氏より寄贈いただいた資料を公開する「ドナルド・キーンコレクションコーナー」や北区のことなら何でもわかる「北区の部屋」など、特徴的なコレクションも有しています。
今回の講座では、北区立中央図書館の特徴的なサービスと、歴史的背景を図書館見学を含め2回にわたってご紹介いたします。
北区立中央図書館(赤レンガ図書館)
住所:〒114-0033 東京都北区十条台1-2-5
TEL: 03-5993-1125(代表)
開館時間:平日・土曜日 9:00~20:00
日曜日、祝日(振替休日などを含む)、12月28日 9:00~17:00
休館日: 定期休館日:第1・3・5月曜日(祝日などにあたる場合は、翌平日)、そのほか館内整理日、年末年始等
※詳しくは北区立図書館の公式Webサイト等をご覧ください。
■ドナルド・キーンコレクションコーナー(常設)について
北区の名誉区民で北区アンバサダーの日本文学研究者ドナルド・キーン氏から寄贈があった書籍、絵画を、中央図書館1階に「ドナルド・キーンコレクションコーナー」として公開しています。キーン氏の書き込みのある貴重な図書も、コレクション閲覧室内で自由に手に取ることができます。
また、コレクション閲覧室の周辺には、コレクションと同じ図書やキーン氏の著作などの関連図書をそろえました。こちらは一般の図書館資料と同様に、図書館内での閲覧や館外貸出が可能です。
中央図書館にお越しの際はぜひご覧頂き、北区民であるキーン氏の業績を知る一助として、日本文学、古典文学に親しむきっかけとしていただければと存じます。
- 開催日
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- 場所
- 千代田区
- 主催者
- 東京都立大学
- 定員数
- 30名
- 費用
- 5000円
- 申込期日
- 問い合わせ
- 03-3288-1050平日9:00~17:30
- 対象世代
- 現役世代
- 学習レベル
- 初級者
- 関連する資格、職業等


