2026年2月27日(金)
〈摂食障害〉はいかに誕生したのか? ―明治から現代までをたどるメディアの物語―
私たちは物事を理解するとき、日常で得る知識や情報を手がかりにしています。こうした知識はテレビや書籍、新聞、インターネットなど、多様なメディアを通じて取り入れられてきました。では、食べないという行動が病気や障害として語られるようになったのは、いつ、どのような背景があったのでしょうか。
本講座では、明治期から現代までの新聞報道を手がかりに、こうした食行動が〈拒食症〉や〈摂食障害〉として社会問題化されていく過程をたどります。今日でこそ〈摂食障害〉は身近な社会問題として知られていますが、明治期・大正期にも食べないという行動はすでに注目され、身体や健康をめぐる関心の中で語られていました。その後、1980年代に〈拒食症〉という言葉や理解が社会に広がり、1990年代後半以降には〈摂食障害〉が新聞紙面に多く登場するようになります。こうした呼び方や理解の変化は、日本社会の変化と深く結びついています。
身体に関する知識や価値観が近代から現代にかけてどのように移り変わってきたのかを考えることで、私たちの社会を新たな視点から理解する契機としたいと思います。
- 開催日
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- 場所
- 千代田区
- 主催者
- 東京都立大学
- 定員数
- 15名
- 費用
- 3000円
- 申込期日
- 問い合わせ
- 03-3288-1050平日9:00~17:30
- 対象世代
- 現役世代
- 学習レベル
- 初級者
- 関連する資格、職業等


