【公開講座】教養としての組織論 -官僚制化の弊害-(上智地球市民講座)

講師:名誉教授 小林 順治
【2025年度 秋学期 講座案内】
春学期の講座では、メインテーマである「教養としての組織論」の問題提起と現代社会に生きるすべての人びとが組織論を教養として学ぶべき理由を取扱いました。その問題とは、このところ日本で進行している国力の低下、社会の劣化はなぜ起こっているのか、という問題です。その原因はきわめて複合的なものだと考えられますが、組織論を専門とする私の目には、組織がうまく機能していないことが大きな一因になっているように見えます。
今期の講座では、「―官僚制化の弊害―」という副題をつけました。官僚制は、近代に特徴的な組織およびその管理として登場してきたものです。現代に生きる私たちは、人類史上もっとも能率的な組織である官僚制の恩恵に浴してきました。近代以降、官僚制の普及とともに、社会は高度化し、生活はより豊かなものになってきました。にもかかわらず、このところ日本の国力は低下し、社会は劣化し続けているのでしょうか。今期は、官僚制について基礎的な理解をしていただいた上で、その問題に対する答えを探ります。
〈関連キーワード〉
「官僚制」「官僚制化」「規則」「臨機応変」「創造性」
〈講座をおすすめしたい方〉
①組織論を入口として、より広い教養を身につけ、充実した人生を送ることを望んでいる方
②組織についての基礎的な正しい知識を学び、理解を得たい方
③劣化しつつある日本社会の諸矛盾に違和感を抱き、これについて考えてみたい方
〈受講することで学べること・得られること〉
①組織論の初歩的な知識と理解を得ることができる
②組織に関わる現代社会の諸矛盾に気づくことができる
③教養の幅を広げることによって、より正しく、より善い判断ができるようになり、より充実した人生を送ることができる
〈参考図書〉
特になし
開催日
【第2回】10/31(金)18:30~20:00
【第3回】11/14(金)18:30~20:00
【第4回】11/21(金)18:30~20:00