【公開講座】変わりゆく日本の人々の自画像 -NHK放送文化研究所2調査の50年から- (上智地球市民講座)

講師:総合人間科学部 社会学科 特別契約教授 藤村 正之
【2025年度 秋学期 講座案内】
2025年は数えて昭和100年、戦後80年となります。日本社会の急激な変化は、私たち日本の人々の生活や意識を大きく変えてきました。その代表格は1950年代後半~1970年代前半の高度経済成長となります。しかし、その高度成長期を経験した人々はシニア層となりつつあり、バブル不況後の「失われた30年」をふまえると、現在の30代以下の若者・子ども層は、先行き不透明の低成長期と災禍の日本しか経験していないことになります。そこには、世代間の生活感覚、意識の違いが如実に横たわり、それらが合成されて現代日本の実態が作られています。 そのような日本の人々の生活感覚や意識の変化を記録しようと、50年の長きにわたり、NHK放送文化研究所が取り組んできた『日本人の意識』『国民生活時間調査』の社会調査があります。本講座では、それら2つの調査を中心に他の調査も交え題材を選び、日本の人々が調査に回答することで自ら唱えてきた自画像をどのようなものとして描けるか、長期的社会調査の面白さと受講者の皆さんの関心をあわせながら、ともに考えていきたいと思います。
〈関連キーワード〉
「社会意識」「生活時間」「ライフスタイル」「少子高齢化」「日本人論」
〈講座をおすすめしたい方〉
①日本の人々の生活や意識の変化に関心のある方
②生活意識や生活時間の視点を学びたい方
③社会学の社会調査に関し、理解を深めたい方
〈受講することで学べること・得られること〉
①長期的視点で日本の人々の変化を知ることができる
②日常生活を理解する新たな視点を学べる
③社会で報じられるデータ理解の基礎を学べる
〈参考図書〉
NHK放送文化研究所『現代日本人の意識構造(第9版)』NHKブックス、2020年 見田宗介『現代社会はどこに向かうか』岩波新書、2018年
開催日
【第2回】10/20(月)18:30~20:00
【第3回】11/17(月)18:30~20:00
【第4回】12/1(月)18:30~20:00